私達は「ものづくり」のストーリーをお客さんと共有することを大切にしています。 どんな人が、どんな想いで作ったものなのか。 どこから来て、どんな個性を持っているのか。 今日、そのストーリーが切り離された物に多く出くわしますが、お客さんと私達つくり手が顔の見える関係になることで、お互いにとって特別な「ものづくり」になると考えています。そのため、打ち合わせの段階から私達大工と仲間の職人さんと顔の見える関係になって、共に「ものづくり」を進めていきます。 そして、素材とその産地についても同じだと思っています。
今回、東京から京都に出店する事から、江戸のまちづくりを支えた飯能のスギ・ヒノキといった西川材を使用した空間作りを提案しました。カフェのオーナーと共に産地を見学し実際に素材に触れ、その魅力を体感しました。 産地見学の後、京都のお客さんにも素材の魅力を体感してもらうために素材とのタッチポイントを増やすしつらえを整える事になりました。産地とオーナーが顔の見える関係になった事でお客さんに伝えるストーリーが増え、同じ素材でも他にはない特別な空間になると思います。
クライアントを交えた作り手・産地との顔が見える関係と、手仕事を共通項としてもつ仲間との関係を私達は「手組」と名付け、「手組のものづくり」を行っています。